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貴家 恒男; 河西 俊一; 武久 正昭
J.Phys.Chem., 84(20), p.2595 - 2598, 1980/00
スチレン(St),-メチルスチレン(-MST),アクリロニトリル(AN),メタクリロニトリル(MAN)、およびSt,AN飽和化合物であるエチルベンゼン(EB),プロピオニトリル(PN)のP-V-T挙動を測定した。ビニル基を有するSt,-MST,AN,MANは結晶化圧力より低い圧力域で急激な比容積変化を伴う一次転移類似な挙動をする。この転移が起る圧力域は重合速度の圧力依存性が急変する圧力域で一致する(前報)。またP-Vデーターから転移の潜熱を計算すると、結晶化時のそれの1/10程度であった。重合挙動の圧力依存性の変化と考え合せ、この圧力域でモノマー系はisotropicな液体からanisotropicな液体に液~液転移すると結論した。飽和化合物であるEB,PNのP-V曲線はスムーズで、液~液転移は認められない。この事実から、この種の液~液転移に対し、平面構造をもつビニル基が重要な役割をしていると結論した。
渡辺 博正; 岡本 次郎
JAERI-M 7492, 11 Pages, 1978/01
テトラフルオルエチレン-プロピレン連続共重合反応装置の設計にあたり、これらの混合気体の定容下における温度、圧力に対する状態を知る必要がある。本報ではこれらの混合気体の種々の組成および密度下における圧力と温度との関係を測定CP-V-T関係を明らかにした。その結果、臨界温度の加成性は成立しないが、測定結果を用いて計算した圧縮係数はZ線図と良い一致を示し、求めた臨界定数の妥当性が確認された。これらの臨界定数を用いて混合気体の物性を精度よく推算することができ、その一例としてテトラフルオルエチレン-プロピレン混合物の飽和状態における液体密度の計算を行った。